1.目的                                
 京都府北部に位置する舞鶴市は日本海の若狭湾に面しており,また,一級河川の由良川をはじめ多くの河川が流れている。さらに,閉鎖性水域である舞鶴湾も有している。このように,様々な水域との接点を有する舞鶴市においては,治水,利水,環境,災害,防災など異なった面で直面する課題も少なくない。一方,建設関係に従事する技能者,技術者においては,言うまでもなく工事に必要な知識や技術の習得は必要不可欠である。しかし,水域において生ずる種々の問題を把握・理解することも,よりグローバルな観点から工事の背景や国土整備の方向性を理解する上で重要であると考えられる。
 上記のような状況を背景として,本講座は,土木施工技術者として知っておくべき水域における環境と防災についての基礎的知識を得るため,河川および海岸工学の基礎,水域において生じる諸問題,水害などの対策工法や環境改善に向けた対処法を学ぶ。 

2.受講対象者 一級土木施工管理技士および二級土木施工管理技士

3.研修プログラム

講座はA~Eの5講義とする。1時間で1ユニット数とし、合計5時間(5ユニット)開講する。 

記号 講義名 時間 内容
A 河川工学の基礎 1 13:00-13:50 日本の河川の特徴,降水と流出,河川計画および河川構造物等について概説する.
B 海岸工学の基礎 1 14:00-14:50 波の基本的性質,風波の性質,潮汐・高潮・津波,海岸構造物等について概説する.
C 水域における災害と方策 1 15:00-15:50 河川堤防、防波堤、海岸など水域における災害について概説し,洪水、高潮・津波などの災害に対する緊急対策と災害復旧対策を述べ,それに関連した設計施工技術を紹介する.
D 由良川における水環境・水害と対策工法 1 16:00-16:50 由良川の水環境と水害について解説し,現状分析を行った上で,その対策工法を述べる.
E 舞鶴湾における水環境と対処法・まとめ 1 17:00-18:00 舞鶴湾の流れ場と水質の現状を報告し,環境改善に向けた対処法について述べ,先進地の水質浄化技術の事例を紹介する.最後に,全体のまとめと質疑応答を実施する.
  合計  

4.講師     舞鶴工業高等専門学校教授・博士(工学) 三輪 浩

5.日時   2013年12月14日(土曜日)13:00~18:00

6.会場   京都府舞鶴自動車学校 講堂(京都府舞鶴市字上安688) 

7.プログラム番号(登録番号) 236355

8.主催者   水嶋CG安全衛生協力会

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